4種類の天然水とそれぞれの特徴について徹底解説!
        今や水を飲むことは健康に良いと認知され、多くの商品が販売されています。
        その中には「天然水」を名乗るものも多く見受けられますよね。
        
        この天然水の種類にはどれくらいのものがあるかご存知ですか?
        もしかして「ミネラルウォーター=天然水」だと勘違いしてはいませんか?
        
        今回は自分に合った水を選ぶ際に必要な知識として、天然水の種類をご紹介していきましょう。
      
水の種類は大きく分けて4つに分類される

        まずは天然水の種類の前に、水の種類をご紹介しましょう。
        世の中にはたくさんの水が溢れていますが、それら全てがこの4つのいずれかに分類されることになります。
        
        天然水がどれに当てはまるのか、考えながら見てみてくださいね。
      
1:ミネラルウォーター
        市販されている多くの水がこの「ミネラルウォーター」です。
        
        ミネラルウォーターは天然水を原水としていますが、その天然水にろ過と沈殿、加熱以外の化学処理を施された水のことをいいます。
        
        加熱以外の化学処理は、オゾン殺菌や紫外線殺菌が有名ですね。
        
        ミネラルウォーターを販売するメーカーによっては、化学処理をした後、ミネラルを加えるなどの調整をしたり、他の天然水とブレンドしたりすることもあるそうです。
      
2:ナチュラルミネラルウォーター
        化学処理が行われていない地下水で、天然のミネラル成分が溶け込んでいる水のことです。
        
        「溶岩や花崗岩などの一定の条件を満たす地層でろ過された水」を言います。
        わかりやすく言うと「自然環境で自動的にろ過されたもの」になりますね。
        
        販売される時には、ろ過と沈殿、加熱殺菌のみの処理で作られることになります。
        
        マグネシウムやカリウムをはじめとするミネラル分はもちろん、採水された場所によっては亜鉛やバナジウムが含まれたものもあります。
      
3:ナチュラルウォーター
        水の処理方法は、上記のナチュラルミネラルウォーターと同じです。
        化学処理ではなく加熱処理を行った水です。
        
        ただこちらの水にはミネラル成分は含まれていません。
        
        ちなみにナチュラルウォーターをRO膜で更にろ過したものを「ピュアウォーター」と呼びます。
        RO膜を通すことで、微生物や不純物はもちろん、一切のミネラル成分などを含まない純度100%の水になります。
      
4:ボトルドウォーター
        わたしたちの1番身近な水、水道水がこれにあたります。
        
        考え方としては、ここまでご紹介してきた「3つの水のどれにもあてはまらないもの」で良いでしょう。
        水の処理方法を特定していないのが最大の特徴です。
        
        4種類の水を簡単にまとめてみましょう。
        
        1.ミネラルウォーター:ろ過・沈殿・化学処理を行ったもの。
        2.ナチュラルミネラルウォーター:ろ過・沈殿・加熱処理を行ったものでミネラル成分が含まれている。
        3.ナチュラルウォーター:ろ過・沈殿・加熱処理を行ったものでミネラル成分が含まれていない。
        4.ボトルドウォーター:上記のどれにも属さないもの。処理方法は特定していない。
        
        さあ、天然水はどれに当てはまるのかわかりますか?
      
天然水の定義とは

水の処理方法に注目!
        上記の4種類のうち、天然水が該当するのは「2:ナチュラルミネラルウォーター」と、「3:ナチュラルウォーター」の2つです。
        ミネラルウォーターとボトルドウォーターは天然水ではありません。
        
        農林水産省で定めたは品質表示ガイドラインでは、「ナチュラルミネラルウォーター」と「ナチュラルウォーター」、この2つ以外に「天然」「自然」などの単語を使うことを禁止しています。
        
        つまり天然水を飲みたいのであれば、「天然」や「自然」と書かれた水を飲めば良いということになりますね。
        
        天然水の定義は「ろ過・沈殿・加熱処理以外の処理方法をしていないもの」になります。
        
        そのため化学処理を行うミネラルウォーターや、処理方法を特定していないボトルドウォーターは天然水に該当しないのです。
      
採水地別による天然水の種類は?

採水地によって7種類に分類される
水は「どこで採水したのか」「どうやって採水したのか」でも種類分けされています。
| 浅井戸水 | 浅井戸からポンプ等により取水した地下水 | 
|---|---|
| 深井戸水 | 深井戸からポンプ等により取水した地下水 | 
| 湧水 | 不圧(自由面)地下水、被圧地下水の区分によることなく、自噴している地下水 | 
| 鉱泉水 | 自噴している地下水のうち、水温が25度未満の地下水であり、かつ、溶存鉱物質等により特徴づけられる地下水 | 
| 温泉水 | 自噴している地下水のうち、水温が25度以上の地下水、または、温泉法第2条に規定される溶存鉱物質等により特徴づけられる地下水 | 
| 伏流水 | 上下を不透水層にはさまれた透水層が河川と交わるとき透水層内に生じる流水 | 
| 鉱水 | ポンプ等により取水した地下水のうち溶存鉱物質等により特徴づけられる地下水 | 
        これらにどのような処理方法を施すかで、天然水になるのかミネラルウォーターになるのか、はたまたボトルドウォーターになるのかが決まるのです。
        
        ちなみにこの採水の仕方は、市販されている水であれば必ず記載されています。
        「原材料名」のところに書かれていますので、チェックしてみてくださいね。
      
天然水は「7種類の採水方法」と「2種類の名称」がある

        天然水かどうかは「化学処理をしているかどうか」で見分けることができます。
        「化学処理を施していないものが天然水」と覚えておきましょう。
        
        ただ市販されている水がどのような処理方法を取っているかは、さすがにラベルに記載されていることはあまりありません。
        
        そんな時は成分表示を確認してみましょう。
        「名称」に、水の4種類のうちのいずれかの名前が必ず書かれています。
        
        ここに「ナチュラルウォーター」もしくは「ナチュラルミネラルウォーター」と書かれていれば、それは天然水です。
        
        ちなみにその後ろにカッコを使って採水方法が記載されているはずですよ。
        とはいえ採水方法によっては天然水じゃなくなる、なんてことはありませんのでご安心ください。
        
        ただし「ミネラルウォーター」と記載されているのに「天然」や「自然」などの商品説明があれば、それは法律違反の商品になります。
        天然水と勘違いして購入しないようお気を付けください。
        
        本当の天然水で水分補給をし、ぜひ健康的な体を手に入れましょう。
      

